AIを試して「微妙だった」方へ──慣れるほど、上手に使えるようになります
「AIを試してみたけれど、思ったより微妙だった」「やっぱりまだ仕事には使えないな」。一度使ってみて、そう感じた方は少なくないと思います。
でも、そこで判断してしまうのは、少しもったいないかもしれません。今日お伝えしたいのは、AIは一度うまくいかなかっただけで見限らず、何度か使ううちに、頼み方と任せどころが分かってくる道具だ、ということです。
答えの質は、お願いの仕方で大きく変わる
AIは万能ではありません。ただ、同じ作業を頼んでも、お願いの仕方によって、出てくる答えの質が大きく変わります。
イメージしてほしいのは、自分のお店や会社に入ってきたばかりの、超優秀な新人さんです。能力は抜群。でも、入ったばかりですから、この店のルールも、お客様の雰囲気も、何に気をつけるべきかも、まだ知りません。何も伝えずに「お知らせの文章を書いておいて」と頼めば、優秀でも一般的な文章しか書けません。逆に、この店のことを伝えれば伝えるほど、驚くほど良い仕事をしてくれます。AIはこれによく似ています。
たとえば、「お知らせの文章を書いて」とざっくり頼むと、当たり障りのない文章が返ってきがちです。そこに少し情報を足してみてください。
- 何のための文章か(目的)
- 誰に向けた文章か(相手)
- 入れたい内容や避けたい表現(条件)
- どんな形で欲しいか(長さや形式)
「常連のお客様向けに、営業時間変更のお知らせを、やわらかい言い方で3行くらいで」。ここまで伝えると、答えは見違えます。最初の答えが微妙でも、「もっと短く」「もう少しくだけた感じで」と会話を続ければ、どんどん良くなっていきます。一度で諦めず、言い方を変えてみる。これだけで、AIの印象はかなり変わるはずです。
「完成品」ではなく「たたき台」を頼む
もう一つ、期待のかけ方にもコツがあります。最初から完成品を求めると、がっかりしやすくなります。そうではなく、下書き、たたき台、アイデア出し、考えの整理役として使うと、AIは一気に頼れる存在になります。
ゼロから文章を考える時間と、AIのたたき台を直す時間。比べると、後者のほうが圧倒的に短く済むことが多いのです。「最後は自分が仕上げる前提で、八割を作ってもらう」。この使い方が、仕事では一番実用的です。
失敗しても「AI全体がダメ」と決めつけない
AIに向かない仕事を頼んで、うまくいかないこともあります。そのときに「AIはダメだ」と全体を判断してしまうのは早計です。ダメだったのはその頼み方やその作業であって、AIそのものではないことが多いからです。
何度か使ううちに、こんな感覚がつかめてきます。
- これはAIに任せてよさそう
- これはAIに作らせて、人が確認すべき
- ここから先は、人がやるべき
この「任せどころの感覚」こそが、AI活用の本当の武器です。そしてこれは、説明を読んで身につくものではなく、使いながらつかむものです。
AIは日々進化しています。半年前にできなかったことが、今はできるようになっていることも珍しくありません。たまにでも触り続けている人ほど、「今のAIに何ができて、何が苦手か」の感覚が自然と更新されていきます。
小さな作業から、何度か試す
仕事で使うなら、いきなり大きな業務を任せる必要はありません。メール文の下書き、文章の言い換え、アイデア出し。そんな小さな作業から、何度か試してみてください。
一度の結果で判断せず、頼み方を変えながら付き合ってみる。そうするうちに、自分の仕事のどこでAIが役立つかが、はっきり見えてきます。
自社の業務でAIをどう使えばよいか迷ったら、お気軽にご相談ください。